石油転変(9)温暖化が導くエネ転換 パリ協定で進むか「脱石油」 豊かさ追求 理想と衝突  

 日本経済新聞  2016/05/29(日)  石油は自動車や航空機の燃料、樹脂や合成繊維など化学製品の原料として不可欠な存在だ。ただ資源の有限性や政治性から「脱石油」の試みは絶えることなく続いてきた。21世紀に入って脱石油を強く後押ししたのは地球温暖化への危機感だ。(編集委員 滝順一)  人口増加や豊かさの追求は地球環境保護と「大衝突を起こす」。エネルギー分析の第一人者、ダニエル・ヤーギン…

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石油転変(7)ロシア、ガス外交暗転 供給盾に権勢、市況急落の誤算

 日本経済新聞  2016/05/15(日)  世界最大級の埋蔵量を誇る原油と天然ガスの輸出をテコに権勢を振るってきたロシアのプーチン政権を原油安が直撃した。エネルギーを勢力拡大に利用、武力行使も辞さない強硬外交で「大国再興」を誇示し、絶頂の中で市場の変化を見誤った。(モスクワ=古川英治)  2月、ロシアからトルコへのガス供給が減少した。ロシアが2015年12月、突如値上げを要求し、これに応…

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石油転変(6)原油安が招く再編ドミノ  

 日本経済新聞  2016/05/08(日)  原油安は石油業界をたびたび苦しめてきた。欧米の国際石油資本(メジャー)は足元で業績が悪化し、冬の時代が続く。もっとも欧米大手は「セブン・シスターズ」の凋落(ちょうらく)を叫ばれながらも、業界内のM&A(合併・買収)をしかけ、新たな事業領域を切り開いて存在感を示してきた。1990年代後半の原油安局面のような再編ドミノが再び起こるのだろうか。(フラン…

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石油転変(5)厳冬シェール 新たな芽も 企業と技術 新陳代謝

 日本経済新聞  2016/05/01(日)  シェール革命――。困難とされた頁岩(けつがん)からの原油・天然ガスの生産が可能になり、米国は原油を輸入に頼る国から一転して世界最大級の生産国になった。世界のエネルギー勢力図を変えた米シェール。だが長引く原油安で厳しい試練に直面している。革命は続くのか。(ニューヨーク=稲井創一)  米テキサス州南西部、メキシコ国境に近いルート83号線。全米屈指の…

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石油転変(4)中国「爆食」ショック 価格決定、消費国が主役

 日本経済新聞  2016/04/24(日)  長引く原油安の震源はどこにあるのか。起点を探ると、2000年代以降の需給構造の変化にたどり着く。4年で5倍に跳ね上がった原油価格は新たな油田の開発を促し、シェールオイルの登場は供給革命をもたらした。価格の振れが大きい「スーパーサイクル」を生み出したのは需要の主導権を握った新興国だった。(編集委員 松尾博文)  始まりは04年だった。一バレル20…

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サウジ、シェア維持へ強硬 国営石油CEOが増産を示唆 凍結協議は難航必至

 日本経済新聞  2016/05/12(月) 【ドバイ=久門武史、ロンドン=黄田和宏】サウジアラビアが原油の増産を辞さない構えを示している。4月の産油国会合では増産凍結を拒んでおり、自らの市場シェア維持を優先する姿勢は一段と鮮明だ。石油輸出国機構(OPEC)が6月に開く総会で、原油市場の安定に向けた対応策で合意するハードルは極めて高くなっている。  「要求が何であれ、我々は応える」。国営石油…

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原油市場揺らすサウジ新世代

ウォール街ラウンドアップ 日本経済新聞  2016/05/11(水)  10日の米ダウ工業株30種平均は大幅反発した。原油先物の指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が堅調に推移したことでエネルギー株に買いが先行。終日堅調な展開となった。カナダ西部で起きた大規模な山林火災が引き続き原油相場の下支え要因になっている。  「1万人の避難を完了。ウッドバッファロー地区の操業を…

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責任重いサウジの石油相交代

社説 日本経済新聞  2016/05/10(火)  時代の転換点を象徴する交代である。世界最大の原油輸出国サウジアラビアで、20年以上にわたり石油政策のかじ取りにあたってきたヌアイミ石油鉱物資源相が退任した。後任には、国営石油会社サウジアラムコの会長を兼任するファリハ保健相が就いた。  昨年に即位したサルマン国王の下、サウジは石油依存からの脱却を掲げる経済・社会改革に踏み出した。逆説的だが、…

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OPEC、増産凍結に暗雲 利害調整進まず

 日本経済新聞  2016/05/09(月)  【ロンドン=黄田和宏】石油輸出国機構(OPEC)最大の産油国のサウジアラビアの原油政策を20年以上率いてきたヌアイミ石油鉱物資源相の退任はOPECの政策にも大きな影響を及ぼすおそれがある。OPECは非加盟国と原油の増産凍結での協調を探ってきたが、6月2日に開く総会まで1カ月を切った時期に交渉役が交代し、合意の行方に不透明感が一層増している。  …

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サウジ、国営石油アラムコ上場へ 時価総額220兆円見込む

 日本経済新聞  2016/04/26(火) 【ドバイ=久門武史】サウジアラビアのムハンマド副皇太子は25日、世界最大の石油会社である国営サウジアラムコの株式を同国内で上場すると明らかにした。上場後の時価総額は世界首位の米アップルを大きく上回る2兆ドル(約220兆円)超を見込む。上場で得た資金などで成長分野に投資し、原油への依存度を下げつつ財政収支を改善する狙いだ。  アラムコの新規株式公開…

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